動脈硬化

動脈硬化というのは、動脈の壁にコレステロールや中性脂肪がたまっていくことにより、血管が弾力性や柔軟性を失ってしまい、詰まりやすい状態になることです。

原因

動脈硬化の原因は主に、加齢と生活習慣病です。
高血圧糖尿病脂質異常症(高脂血症)といった生活習慣病は血管に大きく負担をかけてしまい、血管内部を傷つけます。

ライフスタイルの変化に伴い、生活習慣病やメタボリックシンドロームは近年増加傾向にあります。不規則な生活や偏った食事、運動不足と言われれば、私は絶対に大丈夫と自信を持って言える人は少ないのではないでしょうか。

動脈硬化はとにかく早く見つけましょう

動脈硬化のこわいところは、初期症状がみられないことです。
ですので、症状が体に現れるころには、その臓器がすでにダメージを追ってしまっていることが多いのです。

身体に現れる症状

  • めまい
  • 頭痛
  • 耳鳴り
  • 動悸
  • 息切れ
  • 手足のしびれ
  • 力が入らない
  • 足が冷える など

動脈硬化を放っておくと…

動脈硬化をそのまま放っておくと、動脈硬化が起きる場所によって、以下のようなさまざまな病気の危険性が高まります。

  • 脳梗塞
  • 脳出血
  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 大動脈瘤
  • 閉塞性動脈硬化症

どうやって早期発見すればいいの?

上でも述べましたが、動脈硬化は初期症状というものがなく、発見が遅れてしまうことが多い病気です。 では、どのように動脈硬化に気づけばいいのでしょうか。

動脈硬化がはじまると血圧の下の値(拡張期血圧)が上がるといわれています。下の血圧が85以上の場合は早めに医師に相談するとよいでしょう。

また動脈硬化予備軍の発見には血液検査でコレステロールを測定するのが有効です。 動脈硬化指数A.I.=LDL(悪玉)÷HDL(善玉)が3.5以上になると動脈硬化のリスクが急上昇するといわれています。

糖尿病の方、喫煙者、親族に心筋梗塞・脳梗塞の既往のある方がいる場合はハイリスクとされ、早めの用心が推奨されています。心配な方は是非一度医師にご相談ください。